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小さき勇者たち~ガメラ~ スペシャル・エディション |龍居由佳里

powerd by 楽市360

小さき勇者たち~ガメラ~ スペシャル・エディション小さき勇者たち~ガメラ~ スペシャル・エディション
出演:
角川エンタテインメント
発売日 2006-10-27



ジュブナイルとしての怪獣映画の頂点 2006-10-07
母を失った悲しみから逃れるために、へんにひねこびた大人っぽさを見せる主人公の透少年は、ガメラの子供と出会うことで、次第に年相応の子供っぽさを取り戻していく。そして、ガメラ対ジーダスの決戦を見届けることで一つ大人になる。



その過程には、繰り返される因果の環が重くのしかかる。母を失い、そして、姉の様に慕う少女を失うかもしれない少年の悲しみと不安、そして、少年の心を開いたガメラの運命。



だが、因果の環は、閉じた循環ではなかったというカタルシスに結びつけるプロットは緻密で見事。



映画はいきなり、30年前に繰り広げられたガメラ対ギャオスたちの激闘シーンから始まる。ガメラは自らの命と引き換えにアルティメットプラズマを暴発させて、三匹のギャオスを一度に葬り去るのであった。



ガメラの凄絶な最後を見取る一人の少年こそ、津田寛治演じる透少年の父親である。父は既にガメラとの遭遇を、主人公とおなじ年頃に経験しているのだ!



そしてクライマックス。ガメラを成体にする為に、二大怪獣の激戦区名古屋に向かった透少年に、「もうお前たちがどこうできる問題じゃないんだ」と諭す父の言葉は、二重に重い。だが透少年は、父の言葉の意味を汲み取り、それでもなお、父と二人で死地に向かうのだ。



悲劇を繰り返すまいとする前向きな姿勢の持つ勇気の美しさ。冒頭の凄惨なシーンは、ここに繋がってくるのである。そして、子供の、いや、娯楽映画の主人公の無分別を、崇高な人間原理に昇華しているのだ。



歴代ガメラの中で最も美しい回転ジェットやリアリティのある怪獣描写は、ガメラお約束の「もうやめてくれぇえ」な痛み共感度も高く、ジャンルモノとしても秀逸。



幼馴染のお姉さん麻衣を好演する夏帆の石橋けいに通じる清楚な魅力と、見所テンコ盛りの大傑作であったよ。




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